スキーしか知らなかった自分が、今ここにいる理由。

「あなたはいま、一分一秒わくわくして生きていますか?」

そんな問いを立てられたのは僕が23歳の頃、スキー選手として活動している中で、

前十字靭帯断裂の怪我をして、術後8ヶ月間のリハビリがスタートした直後のことでした。

靭帯断裂の怪我と決断

オリンピック出場を目標に文字通り全てを懸けて選手活動をしていたのですが、華やかなシーンなんて微塵もなく、遠征費用は切り詰めても年間約450万円、

これをトレーニングしながら4月〜11月のオフシーズンにアルバイト3つ掛け持ちかつ日中はパラグライダーのインストラクターとして仕事をこなし、夕方に毎日トレーニングを数時間いれる日々を丸4年間続けていたのですが、日本代表選手としてアメリカ遠征に行く矢先にトレーニング中に怪我をしました。

選択肢は2つ、

①手術して半年のリハビリに専念し今シーズンは終了。
②手術はせず、膝に装具をつけてで選手続行。

父親に泣きながらどうしたらいいのか電話で話した時間は、今でも鮮明に蘇ってきます。

父はとにかく話を聞いてくれて、100%受け止めてくれたあとに、

「自分で決めるしかないし、決めた道を応援する」 

と言ってくれたことで覚悟が決まりました。

選んだ選択は②で、選手続行することを決断。
毎日痛み止めと、アイシングを繰り返しながらなんとかトレーニングに打ち込み、そのシーズンにアジア大会2位の実績を残すことができました。

アジア大会の表彰式

ただ、膝の怪我が治ることはないので、手術を決断し、半年間のリハビリに臨むことにしました。

絶望と葛藤、そして希望

2013年4月、9時間にも及ぶ手術は無事成功し、前十字靭帯の再建、半月板の縫い合わせが必要だったのですが、先生からは70代のおじいちゃんみたいな膝だねっと真面目に言われました(苦笑)

選手引退

この言葉が重くのしかかってきたのは入院3日目の夜、少し膝の痛みが落ち着いて、走り続けた4年間の時が止まったような感覚で、静かな病院のベッドの上でこの先どうするのかを1人で考えていました。

20年打ち込んできたスキー選手の生活の中で勝ち負けがはっきりする残酷な世界での厳しさや、勝った時の喜び、できないことができるようになっていく成長の実感や、

応援してくれている家族、友人、周りの方々からもらえる勇気とプレッシャーが同時に襲いかかってくるような、複雑な心境と向き合うたった1人の時間でした。

涙がでるわけでもなく、ただただ走馬灯のように押し寄せてくる思考に何も考えられなくなっていました。

そんな入院生活の最中、お見舞いに来てくれた幼馴染の友人からめっちゃ面白い講演あるから聞いてみたら?

と誘ってもらったのが大きなきっかけになり前に進めることになりました。

経営者の方が話していた講演会の中で聞かれた質問に、

「あなたはいま、一分一秒わくわくして生きていますか?」

という質問があり、その質問に自分は手を挙げることができず、今までアスリートとして生きてきた自分にとって当たり前に大事にしていた、行動の源泉であるわくわくが無くなっていることに気づかされました。

アスリートという生き方以外を知らなかった自分にとって、もっと自分の人生がわくわくしていく方向に動き出す、希望に溢れる時間だったことも間違いない事実です。

術後翌日の写真

起業家という選択と今

24時間どんな時間の使い方するのが自分の人生にとって一番わくわくドキドキするのか?

その講演会の中で教わったフレームワークを元に未来の設計図を書いていくと自分の理想の生き方や時間の使い方が見えるようになってきて、

・人に影響を与えられる人で在りたい
・家族と自由に過ごせてる時間や恩返しできる経済的な自由が欲しい

そんなゴールを描く中で、起業という道を選択しました。

具体的な一歩目として、伸びている業界に参入していくべく、事業で成功している人を探すことに。

今までまったくビジネスの話をしたことがなかった社長の1人に、アウトドア関連でたまたまご縁があったYahoo! JAPANの社長(現 東京都副知事の宮坂学さん)を思い出し、Facebookでメッセージを送って、飲みにいけることに。

選手としての自分を応援してくれていたこともあり、引退を考えてる報告も兼ねてビジネスの相談をすると真摯に話を聞いてくれました。

そこをきっかけに当時伸びていた、Web広告の代理店事業に参入することを決めてスタート。

この時は、リハビリを継続しながらではあったので、半分選手に戻る道も頭の片隅に置きながらも、新しい世界で挑戦ができるんだ!というわくわくドキドキで人生が前進し始めた感覚を感じていました。

2年後にアスリートのセカンドキャリア支援をすべく人材紹介事業の立ち上げなど、事業ピボットを繰り返しながらもなんとか前に進んできました。

現在は起業家シェアハウスの経営や、アウトドア業界でPR会社を経営したり、投資家としてシード期の企業やスモールビジネスにも投資をしています。

株式会社アルペンさんのPRイベント

自分が好きな業界(アウトドア)で仲間と事業をやったり、伸びてる市場に投資してお金に働いてもらったり、自分の24時間は家族と過ごす時間、パラグライダーやスキー、素潜りもやるので自然に触れる時間を大事にしていて、子供にもたくさん経験して欲しいなと思っています。

最近では、当たり前に触れてきた環境にすごく価値や魅力があることにも気づいて、朝採れの山菜をお昼に食べるという山菜狩りツアーを企画しました! 何故かバスの免許を持ってるので、東京からマイクロバスでみんなを地元白馬村に連れていきました(笑)

東京から朝採れ山菜ツアー

もちろん得意のパラグライダーツアーや

SUPの体験ツアーもほぼ趣味の範疇で開催しています

人生においての使命感

引退した直後にはまったくイメージができなかった自分の未来をこんなにも描いて実現してこれたのはひとえにきっかけをくれた人たちの存在のおかげでした。

そんなきっかけを今度は自分が作っていきたいと思うようになりライフワークで講演活動をしています。

「人の才能を開花させたい!」

「わくわく挑戦する大人に子供達が憧れる社会を創りたい!」

これが今の自分が描く人生ミッション/ビジョンです。

どんな環境に身を置くのか、どんな人と会話して、どんな情報に触れることで人の才能が潰れることも、花開くこともあるので、自分がそのきっかけになったり、直接影響を与えることができるような人で在りたいという思いから講演会活動を2019年から続けていて200回以上、延べ数万人の方にご参加頂いています。

講演会講師

2026年に第二子も生まれ、念願だった理想の家族像を実現していく機会にも恵まれたので、地元の白馬村と東京、海外と拠点を増やしながら、自分自身も挑戦を続けていく先で

お父さんみたいになりたい

って言ってもらえるような生き方をしていきます。

ここまで読んで頂いてありがとうございます。 
直接お話できる機会や、お会いすることができるのを楽しみにしております。

自己紹介〜3歳から20年続けたスキーが人生の軸〜